Sunday, February 18, 2007

いきなり日本語

いや、面倒でな。

日々妄想もそれなりにメジャーなBlogになった感があるのでこっちに投下。元々そういう微妙ネタ扱うBlogもBloggerにおいていたりはしたのだが、統合の時に色々試して消しちゃった(てへ)

今回のお題は、タブラ・ラサどーよ? である。
正直言って、命運尽きたと睨んでいる。大体においてこんな話をUO系のBlogに書くとギャリ男原理主義者にあーたらこーたら書き込まれるのでこっちに書いているのだが…実際、タブラ・ラサどうよ?

確かにリチャード・ギャリオットは偉大なる栄光を掴んだ男である。ウルティマシリーズは成功させたしUOも初期デザインで非常に秀逸なものがあった。
しかし、それしかないのである。
ギャリオットの名声は常にブリタニアと共にあり、それ以外で結実した事がないのである。
ある意味ではトミノ御大とかアンノに似ているかもしれない。その次のヒットが無いのだ。(あ、でも一応トミノ御大はイデオンやザブングル当ててるな…ぬぅ)

偉大な才能と言うのは、偉大な作品一つで消えてしまうことも少なくない。中々矢継ぎ早に新しいネタを成功させるほど才気溢れる人というのは少ないのである。そもそも一個ヒット作を作るだけでもどえらい事なのに、それを何個もやっちゃうような異常才能は中々人に贈られたりしないのが常。
その意味で、タブラ・ラサはギャリオット氏の試金石となってしまうだろう。元々MMOシステムは余りに予算が掛かりすぎる…博打に近い要素を多大に含む。恐らく一回コケたデザイナーに金出す奴はいないだろう。
今回、NC Softにギャリオット氏が移籍した(移籍できた)のも、ウルティマシリーズ及びUOでの成功経験があったからだと予想される。そこにNCは賭けた訳だ。そしてその賭けた金額も今の段階で恐ろしい金額に膨れ上がっているだろう。(これは現段階でのMMORPGのシステムの複雑さが招いた要因でもある)
さぁ、困った。

更にギャリオット氏は致命的なミスを犯していると思う。それはファンタジーからの離脱である。
前も書いたが、実際にMMORPGやってる連中と言うのは「ごく一般的な」ファンタジーワールドを望む。余り特異な設定や異質なファンタジーワールド(ファンタジーワールド自体が異質なものだけどさ・・・)を余り望まない。だから故に、私の愛するグローランサMMORPGは生まれないのである!
(エルフが野菜だったりドワーフが歩くドラム缶機械だからなぁ・・・ソーサリアエルフのパンク具合に散々不平不満垂れた連中がこれを容認するとは思えない。既に世界ではエルフとはロードスエルフを指すのであろう)
生まれないというか、生まれても短命に終わるだろう。あの良さを理解するには熟練の語り手数千人の力が必要だ。

それでもギャリオットの名の下に人は集まるだろう。然しながらそれが「限定された市場」になる事は否めない。結果として衰退する事は間違いない。これは彼の力量の不足を意味するのではなく、単純に市場の求めるものとの乖離が示す当然の結果だ。

どんどん公開を遅らせる間に、開発費はかさむ。
そして上層部の期待はどんどん大きなものになって行く。しかしその期待に応えるほど現実のゲーム内容は膨れては行かない。時間が掛かればかかるほど、プロジェクトチームが金を食い散らかせば食い散らかすほど費用対効果は悪化していく。これを防ぐ為にはある程度の所で公開に踏み切り、金を集めながら開発を進めるしかないのだが…ギャリ男はそんな方法を良しとしないだろう。既にベータ状態で課金を始める時期は逸していると思う。今から公開してもそれはそれでバランスしないと思う。
そんな中、彼は架空言語作成なんぞにかまけていると言う。
ああ、グレッグだ! グレッグの生霊がとり付いておる! (グレッグ=ルーンクエストのメインデザイナー)
これはいけない兆候である。周囲の人間はとっととメインデザインの方の仕事を押し付けるべきである。いいからまず今あるものを形にしましょうと、そう次げてタスクノートをびっしり書き込ませるべきだ。

この妥協しない性格とかなんかおっぱじめてしまう性格がギャリ男の悪い所で、そこを資金繰りという魔法のサークレットでグイグイ締めてたEAは、実の所ギャリ男にとってベストパートナーだったのではないかと思う次第。
このまま行けば、今年の年末(一応、タブラ・ラサの公開ベータの予定らしい)には大がっかり大会が繰り広げられる事だろう。それでも幾人かの信者は「この良さを理解できない市場が云々」と能書きを垂れるのであろうが、いずれ彼らもその地から立ち去っていくだろう。

私はむしろ言いたい。
ギャリ男よ、もし貴方がそう願うのであれば、世界のグランドデザインは他人に任せるべきである。
そこに貴方はもう一度「ブリティッシュ」として降り立ち、人々を指導しつつ自分で世界を形作るべきだ。
貴方は神の御坐で物を作りより、ユーザーに近い立場で何かを作った方がいい感じで世界に関与できると思う。ブリティッシュとしての再臨を願う。

No comments: